『職業としての政治』(マックス・ヴェーバー、脇圭平訳、岩波文庫)
が読み終わりましたので。。。
読み終わってすぐに思ったのが『この本を学生時代に読んでおけばなぁ・・・』ということ。
自分は経済学部生だったのですが、社会学、政治学は全く学ばなかった(選択できる講義もなかったような)ので、ヴェーバーの名は知りつつも、彼の思想や考えに触れるのはこれが初めてでした。
本書はヴェーバーが1919年1月にミュンヘンの学生団体に向けて行った講演をまとめたもので、彼が考えるとことの政治や政治家、政治倫理について述べられています。
述べられている内容については本書を読んでいただいた方がよいと思うのでここには書きませんが、一つ言えると思うのは、本書に書かれている内容は現代でも十分通用するものであり、政治や政治家、官僚などについての本質を突いているということ。
これから政治家や官僚を目指す人、すでにそういった職業に就いている人たちにも是非一読してほしい内容だということ(そういった職業に就くような人はきっと読んでいるとは思いますが)です。
この本をもっと若い頃、学生の頃に読んでおけば、政治というものに対するものの見方が違ったんだろうなぁ、と思ったりしています。
本書は文庫本で110頁程度なので数時間で読める量なのですが、内容を本当に理解するためにはもう一度読んでみないとダメかな、と思っています。
量が少ないからといって、簡単にその本質を理解できるとは限らないんですよね。
例えば、『孫子』なんかもそうだったりします。
ヴェーバーについては岩波新書で入門書も出たりしているようなので、今後も少し勉強してみたいと思います。